資本論のブルース 大城晋

資本論のブルース / 大城晋

最近のYouTube は、とにかく凄い!!

当時聞いたことのなかった名盤珍盤が続々アップされていて、実に楽しい。

音源提供されている方々には、とにかく感謝である。

更にこれらの情報をWikipedia で検索すれば、たちどころに様々な情報へとたどり着くことができる。

しかも、「幻の名盤解放同盟」によって発掘され、音源がCD化されたとのことで、こうやってAmazon でも購入することができる。

この「資本論のブルース」の作詞作曲は、あの新谷のり子の前年の大ヒット曲『フランシーヌの場合』の作者と同じだと言うから驚きである。

フランシーヌの場合』は学生運動を真正面から捉えたド直球ソングなので、もうちょっとおちゃらけにしたコミックソングで社会批判をしたのかもしれない。

なにせ、東大安田講堂事件の翌年、昭和45年(1970)のリリースである。

僕は13歳。

大阪万博開催の年である。

よど号ハイジャック事件があった。

音楽を聴くならテレビよりラジオだと思い始めていた頃で、そろそろ歌謡曲から洋楽ポップスへ軸足を移し始めていた頃である。

この曲、ブルースと言いながら完全に演歌である。

当時ラジオから流れていてもおそらく聴く気にはならなかっただろう。

歌詞で「エンゲル、マルクス、エンゲルス♪」などと連呼されても、中学生には何のことか分からなかっただろうし、今聴いても「エンゲル」は、エンゲル係数のエンゲル?と気になる。

「ゲバルト」なんてワード、今じゃ使うこともないし、「暴力」のことだからねぇ~、こんな歌詞は発禁対象だろう。

蛇足だが、「月に降り立つ男もいれば、恋もできない奴もいる」は、アポロ計画のことだが

今でも、いや、今だからこそ、ホントに月に行ったのかなぁ~と疑問である。

昭和50年(1970)と言えば高度経済成長時代の真っ只中に向かおうとしつつも、まだまだ生活は厳しいよと言うぼやきたくなる時代。

それでも成長が約束されていたんだから、今と比べたらはるかに夢のある時代だったんじゃないのと羨ましく思ってしまう今日この頃である。

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