あんたのバラード 世良公則とツイスト

今じゃ「髭とポニーテールで随分変なおじさん」の僕も、若い頃は世良公則の髪型を真似ていました。

大学生の時、音楽と言えばアメリカンロックばかり聴いていて、ロスアンゼルス、サンフランシスコにあこがれ、いつかイーグルスをカーラジオで聞きながら、フリーウェイを走りたいと思っていました。(この夢は、40才を目前に叶ったのですが)

そんな、POPEYEな大学生が、なぜか全く畑違いなのにお気に入りだったジャパニーズロックが「世良公則とツイスト」でした。

洋楽マニアを気取っていた当時の僕からすると、それは、全くもって正統派ロックではなくて、ドン臭い演歌系歌謡曲ロックだったのですが、なぜか、どうしようもなくお気に入りだったのです。

世良公則は全く洋楽を気取るわけでなく、自然体日本語ロック(ポップロック)として、あの怒涛のハスキーボイスで、これでもかと言うほど自己主張を続けていました。

全くもって垢抜けない歌詞、演歌じみたコブシ、どれをとっても洋楽と比べる必要のないスタイルは、それはそれで一種の割り切りの良さを感じさせてくれたのです。

と言うよりも、結局は僕が演歌・浪花節の世界の人間だったんだろうな、と思っています。

金髪のお姉さん、グラマーで素敵ですが、やっぱり日本のお姉さんが好きです。

ハンバーガー、ポテトチップス、今じゃ殆ど食べません。

海外出張なんかした日にゃ、一週間で体壊しちゃいます。

たまには日本語ロックでバラードもんでジワ~がぁいいなぁ~って思うと、僕らの年代はすぐ「メリージェーン」あたりに流れちゃうんですが、この「あんたのバラード」もなかなかです。

そう言やぁ、世良公則、最近ドラマに出ませんが、なんか、歌一本に戻ってるって話です。

ホント、歌が好きなんでしょうね。

一時は、ギターに凝って、スリーコードだけのシンプルな曲書いてたことがあって、それも結構良かったのですが・・・

「あんたのバラード」

そういやぁ、この歌詞、これって、女歌なんだよな。

演歌ロックここにあり、です。

2004/01/18(初稿)

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